目次

6.2 アンテナの結合度とフリースの公式

アンテナ間の結合度を計算し、フリースの公式と比較します。
図1のように二つのダイポールアンテナを考え、一方を中心で給電し、 他方の中心にR=75Ωの抵抗を置きます。
ダイポールアンテナの長さは共振するように半波長より少し短くしています。
計算を行うとomm.logにGin=9.823mSと表示されます。 またcurrent.logから抵抗を流れる電流の絶対値はI=0.4806mAとなります。
以上の結果からアンテナ間の結合度は次式のように-27.5dBとなります。


次に、送信アンテナ単体の計算を行い、 遠方界全方向から指向性利得はG=2.172dBi=1.649となります。
これからフリースの公式によりアンテナ間の結合度は次式のように-27.2dBとなります。


以上から、二つの方法によるアンテナ間の結合度の計算はよく一致することがわかります。


図1 計算モデル (300MHz)

◆入力データ(右クリック+[保存])
dipole_couple_3m.omm