OpenRTMでは図形出力に汎用グラフィックスライブラリーev[8]を使用しています。
その中で3D図形表示のライブラリーとしてOpenTK[9]を使用しています。
ポスト処理が終了すると計算結果の図形がファイルev.ev2(2D)またはev.ev3(3D)に出力されます。
ポスト処理制御において(2D)または(3D)と書かれているものに対してはそれぞれ2Dと3Dの図形データが出力されます。
ev.ev2とev.ev3は独自形式のファイルであり、
それぞれビューワーev2d.exe(2D),ev3d_otk.exe(3D)を用いて図形表示されます。
ビューワーの使い方についてはツールボタンにマウスを置くと説明が表示されます。
また、下のステータスバーに各種の情報が表示されます。
以下、観測点、観測線、観測面の図形出力例を示します。
それぞれデータが入力されたとき図形出力されます。
データが入力されていないときはポスト処理制御で選択しても図形出力されません。
図3-2-1に伝搬経路を示します。
反射回数が0,1,2,...回の伝搬経路が赤,青,緑,...と色分けされます。(以下同様)
図3-2-1 伝搬経路(3D)
図3-2-2に遅延プロファイルを示します。
横軸が伝搬経路の長さ(=時間)、縦軸が各伝搬経路の受信電力です。
色の意味は図3-2-1と同じです。
右上に位相差あり/なしの合成受信電力、平均遅延時間、遅延スプレッドが表示されます。
図3-2-2 遅延プロファイル(2D)
図3-2-3に伝搬経路を示します。
図3-2-3 伝搬経路(3D)
図3-2-4に遅延プロファイルを示します。
X軸が伝搬経路の長さ(=時間)、Y軸が観測線に沿った長さ、Z軸が各伝搬経路の受信電力です。
図3-2-4 遅延プロファイル(3D)
図3-2-5に受信電力分布を示します。
赤が位相差ありの合成受信電力、青が位相差なしの合成受信電力です。
右上に平均値を示します。
図3-2-5 受信電力分布(2D)
図3-2-6に遅延時間分布を示します。
赤が平均遅延時間、青が遅延スプレッドです。
右上に平均値を示します。
図3-2-6 遅延時間分布(2D)
図3-2-7に伝搬経路を示します。
図3-2-7 伝搬経路(3D)
図3-2-8に受信電力分布を示します。
左が位相差ありの合成受信電力、右が位相差なしの合成受信電力です。
左上に最大値を示します。
図3-2-8 受信電力分布(3D、左:位相差あり、右:位相差なし)
図3-2-9に遅延時間分布を示します。
左が平均遅延時間、右が遅延スプレッドです。
左上に最大値を示します。
図3-2-9 遅延時間分布(3D、左:平均遅延時間、右:遅延スプレッド)
図3-2-10に受信電力の統計を示します。
左が頻度分布、右が累積確率分布です。
赤が位相差ありの合成受信電力、青が位相差なしの合成受信電力です。
図3-2-10 受信電力統計(2D、左:頻度分布、右:累積確率分布)
図3-2-11に遅延時間の統計を示します。
左が頻度分布、右が累積確率分布です。
赤が平均遅延時間、青が遅延スプレッドです。
図3-2-11 遅延時間統計(2D、左:頻度分布、右:累積確率分布)
図3-2-12に受信電力の距離特性を示します。
左が位相差ありの合成受信電力、右が位相差なしの合成受信電力です。
横軸は送信点から受信点までの直線距離の対数です。
赤は直接波が到達する受信点(LOS)です。
送信点が複数あるときは第1送信点のみを考えます。
図3-2-12 受信電力距離特性(2D、左:位相差あり、右:位相差なし)