目次

3.3 数値出力

計算が終了すると計算結果の数値データがいくつかのファイルに出力されます。
これらはエディタで開いて確認したり、 表計算ソフトで開いてユーザーが独自に処理することができます。
これらのファイルは毎回上書きされるので、保存が必要な場合は名前を変えてください。

3.3.1 標準出力(ort.log)

計算が終了すると3.1で説明した標準出力と同じものがファイルort.logに出力されます。

3.3.2 受信電力その他(field.log)

[全般]タブで[field.log]をONにしたとき、 受信点の受信電力その他がfield.logに出力されます。
観測点、観測線、観測面の各受信点がすべて出力されます。
リスト3-3-1に一例を示します。 第1行は受信点の総数であり、以下は1行が1受信点の8個のデータです。 その意味は以下の通りです。

  1. 受信点番号=1,2,...
  2. 受信点のX座標[m]
  3. 受信点のY座標[m]
  4. 受信点のZ座標[m]
  5. 受信電力(位相差あり)[dBW]
  6. 受信電力(位相差なし)[dBW]
  7. 平均遅延時間[nsec]
  8. 遅延スプレッド[nsec]

リスト3-3-1 受信電力その他(field.log)


 10301
     1     13.000      2.000      1.500  -71.232  -73.271  1.7064e+00  3.3954e+00
     2    -19.933      0.000      1.500  -70.832  -71.910  2.3293e+00  6.3274e+00
     3    -19.800      0.000      1.500  -76.346  -71.876  2.3152e+00  6.3164e+00
     4    -19.667      0.000      1.500  -72.822  -71.842  2.3011e+00  6.3051e+00
     5    -19.533      0.000      1.500  -70.502  -71.808  2.2870e+00  6.2937e+00
(中略)
 10299     19.000    -19.800      2.000 -200.000 -200.000  0.0000e+00  0.0000e+00
 10300     19.400    -19.800      2.000 -200.000 -200.000  0.0000e+00  0.0000e+00
 10301     19.800    -19.800      2.000 -200.000 -200.000  0.0000e+00  0.0000e+00

3.3.3 伝搬経路(path.log)

[全般]タブで[path.log]をONにしたとき、 受信点への伝搬経路がpath.logに出力されます。
観測点、観測線、観測面の各受信点がすべて出力されます。
リスト3-3-2に一例を示します。
リストの中の※行は以下の10個のデータです。

  1. 伝搬経路番号=1,2,...
  2. 頂点の数(直接波は2)
  3. 送信点の番号=1,2,...
  4. 送信点から頂点1を見た角度θ[度]
  5. 送信点から頂点1を見た角度φ[度]
  6. 受信点から最後の頂点を見た角度θ[度]
  7. 受信点から最後の頂点を見た角度φ[度]
  8. 伝搬経路の長さ[m]
  9. 受信電力[dBW]
  10. 位相[度]

リスト3-3-1 伝搬経路(path.log)