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3.5 ビルド方法

OpenRTMをそのまま実行するときはビルド作業(コンパイル・リンク)は不要ですが、 プログラムを修正してビルドするには、 開発環境をインストールしたのち以下を行ってください。

3.5.1 開発環境のインストール

  1. Microsoft Visual Studio Community をインストールする

3.5.2 計算プログラムのビルド

計算プログラムとポスト処理プログラムはCを使用しています。
ターミナル(コマンドプロンプト)でビルド作業を行うには環境変数(PATH, INCLUDE, LIB) の設定が必要です。詳しくは[10]を参考にしてください。
ただし、スタート → Visual Studio 2022 → x64 Native Tools Command Prompt for VS 2022 をクリックすると上記の環境変数が設定されたターミナルが起動されるので、 そこで作業を行ってもかまいません。 (スタートメニューを間違えると32ビットプログラムがビルドされるので注意してください)
ターミナルを起動してOpenRTMフォルダに移動した後、以下のコマンドを実行してください。

> cd sol
> nmake.exe clean
> nmake.exe    計算プログラムost.exeが作成されます
> cd ..\post
> nmake.exe clean
> nmake.exe    ポスト処理プログラムost_post.exeが作成されます
> cd ..

3.5.3 GUIプログラムのビルド

GUIプログラムはC#を使用しています。
Microsoft Visual Studio を起動し、 [プロジェクトやソリューションを開く]で以下のslnファイルを開いてください。

  1. OpenRTM.exe : vcsフォルダのOpenRTM.sln
  2. GML2ort.exe : vcs_gmlフォルダのGML2ort.sln

プログラムをビルドするには[ビルド]→[ビルド]メニューをクリックしてください。

(必須:重要)
実行プログラムの保存場所はユーザーの環境に応じて適当に変更してください。
[プロジェクト]→[プロパティ]→[ビルド]→[出力パス]

(注意)
ビルド時に「ファイルOpenRTM.resxを処理できませんでした。・・・」 というメッセージが出たときは エクスプローラでOpenRTM.resxを右クリック+プロパティし[全般]タブの 「セキュリティ:このファイルは他のコンピューターから取得したものです。・・・」 の右の[許可する]をONにしてください。