本章では計算時間の測定に図3-2-1の計算モデルを使用します。
完全導体の立方体に平面波が入射するモデルです。周波数の数=1です。
図3-2-1 ベンチマーク問題
計算時間は次式で評価することができます。
計算時間 ∝ Nx * Ny * Nz * 反復回数 * 周波数の数 (3-2-1)
比例定数はハードウェアのみで決まり、物体の形状や物性値に依存しません。
計算条件として表3-2-1の各ケースを考えます。以下ベンチマーク100~300と呼びます。
No. | ベンチマーク | セル数(Nx,Ny,Nz) | セルサイズ(Δx,Δy,Δz) | 周波数 | 反復回数 | 吸収境界条件 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 100 | 100X100X100 | 3X3X3[mm] | 10GHz | 500 | Mur 1次 |
2 | 200 | 200X200X200 | 1.5X1.5X1.5[mm] | 20GHz | 500 | Mur 1次 |
3 | 300 | 300X300X300 | 1X1X1[mm] | 30GHz | 500 | Mur 1次 |
以下の環境で計算時間を測定します。
計算時間の"part-1"部分を表示します。
すなわち連立一次方程式を解く部分であり、
それ以外の前処理と後処理を除きます。