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6.11 吸収境界条件の精度テスト

■入力データ: ABCtest1.oth, ABCtest2.oth, ABCtest3.oth

吸収境界条件の精度をテストするために図1のダイポールアンテナを考えます。
計算領域の大きさLx*Ly*Lzとセル数Nx*Ny*Nzを変えて計算します。 アンテナ長=50mmは一定です。
観測点を+X境界の手前10mmに置き、その点のS11を境界反射係数とみなします。
図2と図3に吸収境界条件がMur一次とPMLのときの境界反射係数の周波数特性を示します。
モデル(1)を基本モデルとし、モデル(2)はセルサイズを半分にしたもの、 モデル(3)は計算領域を2倍に広げたものです。
図から境界反射係数はセルサイズにあまり関係なく、計算領域を大きくすると小さくなることがわかります。
なお、PMLにおいて層数をこれ以上増やしても計算結果は変わらないことを確認することができます。


図1 吸収境界条件の精度テストの計算モデル


図2 境界反射係数の周波数特性(Mur一次)


図3 境界反射係数の周波数特性(PML)