目次

1. はじめに

1.1 概要

(1) 本ソフトウェアについて
本ソフトウェアOpenFDTDはFDTD法(Finite Difference Time Domain method)[1][2] を用いた汎用的な電磁界シミュレーターです。 電磁界の広い用途の解析に使用することができます。

(2) オープンソース
本ソフトウェアOpenFDTDはオープンソースのフリーソフトです。 自由に使用、改変、再配布することができます。 ただし、ソフトウェアの内容については保証しません。

(3) 動作環境
動作環境はWindowsまたはLinuxです。 Windows環境には簡易GUIと実行プログラムが付属しています。

(4) 計算手法
FDTD法は電磁界の基礎方程式であるMaxwell方程式を時間領域の差分法により数値計算する方法です。
電磁界の時間変化を反復計算し、 得られた時間波形をフーリエ変換することにより周波数特性が得られます。

(5) 出力
計算結果は図形ファイルとテキスト形式の数値ファイルとして出力されます。
図形ファイルにはHTML形式と独自形式があり、 独自形式はWindows環境では付属のビューワーで図形表示することができます。

(6) 高速化手法
下記の高速化手法を使用しています。[3]
・OpenMPによる共有メモリー型並列化[4]
・MPIによる分散メモリー型並列化[5]
・CUDAによるグラフィックスボードを用いた高速計算(GPGPU)[6]
・CUDA+MPIによる複数のグラフィックスボードを用いた並列計算