(1) 入力インピーダンス
給電点の電圧、電流をVin, Iinとすると、
入力インピーダンスと入力アドミッタンスは次式で計算されます。
(2-13-1)
(2) 反射係数
給電線の特性インピーダンスをZ0[Ω]とすると、反射係数ΓとVSWRは次式で計算されます。
(2-13-2)
(3) 利得
遠方界の電力利得は次式で計算されます。
(2-13-3)
ここでPinは次式で計算される給電電力です。
上は整合損を含まないとき、下は整合損を含むときです。
和は複数の給電点の和を表します。
(2-13-4)
損失(抵抗)と整合損がないとき式(2-13-3)は次式の指向性利得(単位dBi)と一致します。
(2-13-5)
(4) 結合度
N個の送信アンテナとM個の受信アンテナの間の結合度は以下のように計算されます。
送信アンテナnを電圧VTXnで給電し、
その他の送信アンテナとすべての受信アンテナを開放状態にします。
このとき受信アンテナmに発生する電圧をVRXmとすると(電圧)結合度Cmn
は次式で計算されます。
給電する送信アンテナをn=1,...,Nと変えてN回計算すると結合度行列[Cmn]
(m=1,...,M, n=1,...,N)が得られます。
(2-13-6)