FDTD法(Finite Difference Time Domain method、時間領域差分法)では、
時間領域と空間領域で離散化します。
電磁界の格子点としては図2-2-1のようにYee格子を考えます。
Yee格子では、線分の中心で線分に平行な電界成分をとり、
面の中心で面に垂直な磁界成分をとります。
図2-2-1 Yee格子
以下では格子の1単位(直方体)をセルと呼びます。
X/Y/Z方向のセル数をNx/Ny/Nzとします。
格子点(節点とも呼びます)は不均一格子にも対応し、
xi (i=0,...,Nx), yj (j=0,...,Ny), zk (k=0,...,Nz)
と表します。
電界と磁界の各成分は式(2-2-1)(2-2-2)のように表示されます。
ここでセルの中心を半整数で表しています。
電界についてはX成分のi、Y成分のj、Z成分のkが半整数になり、それ以外は整数になります。
磁界についてはX成分のi、Y成分のj、Z成分のkが整数になり、それ以外は半整数になります。
(2-2-1)
(2-2-2)
また離散化のための座標の差分を式(2-2-3)(2-2-4)のように定義します。
(2-2-3)
(2-2-4)