ある方向に同じ構造が無限に周期的に並び、かつ電磁界が周期的に分布しているときは、
周期境界条件で処理することができます。
図2-7-1はX方向に周期境界条件を設定した場合です。
このとき2.3の反復計算ごとに、図のように計算領域外にあるHyとHyの2成分を
反対側の計算領域内にあるHyとHzでコピーして更新します。
これにより境界上にあるEyとEzを更新することができます。
式にすると以下のようになります。
(2-7-1)
図2-7-1 周期境界条件の処理(X方向の場合)
周期境界条件を使用すると2次元モデルを計算することができます。
特定の方向に周期境界条件を設定し、その方向のメッシュ数を2とし、
その方向に一様な物体形状を入力してください。
平面波入射のときは入射方向をその方向と垂直にしてください。