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6.2 2素子ダイポールアンテナ

■入力データ: data/sample/dipole2.ofd

図6-2-1に2素子ダイポールアンテナを示します。
位相差を与えるためには一方のアンテナに次式の時間遅れを設定します。
td = T * 位相差[度]/360  (T = 周期 = 1/f)
周波数3GHzで位相差180度を与えるには td = (1/3e9) * 180/360 = 1.666e-10[sec] となります。
2つのアンテナ間の距離が50mm(=λ/2)であるために、 図6-2-2のように-X/+X方向(φ=0,180度)で利得が最大になります。
参考までに時間遅れを2倍にすると-X/+X方向で逆相、 -Y/+Y方向で同相になるために遠方界は図6-2-3のようになります。


図6-2-1 アンテナ形状


図6-2-2 遠方界(1)(Z面)


図6-2-3 遠方界(2)(Z面)