■入力データ: data/sample/msl.ofd
マイクロストリップ線路の特性インピーダンスを計算するには、
図6-8-1のように線路をある点で切断し、グラウンド板と線路をPEC線で結び、その上に給電点を置きます。
このとき給電点で励振された電磁界は線路上を固有モードで伝搬し他方の境界で全部吸収されます。
このときの入力インピーダンスが線路の特性インピーダンスになります。
特性インピーダンスは基板の比誘電率と線路の幅/基板の厚さの比で決まります。
本データでは図6-8-2のように特性インピーダンスが50Ωになるように設定しています。
線路上に観測点を置くと図6-8-3のようにS11が-60dB以下と十分小さいことが確認できます。
図6-8-4は線路上5mm面の電界分布です。線路上に均一な電磁界ができることがわかります。
図6-8-1 計算モデル
図6-8-2 入力インピーダンス(1-6GHz)
図6-8-3 Sパラメーター(1-6GHz)
図6-8-4 電界分布(3GHz,Z=5mm面)