目次

7. OpenFDTDの応用例

7.1 完全導体球のRCS

完全導体(PEC)球のRCS(レーダー断面積、後方散乱断面積)を解析解(Mieの公式)と比較します。
図1に計算モデルを示します。 吸収境界条件としてMur一次とPMLの両方を考えます。
球の直径D=500mm、計算領域の一辺は1000mm、セルサイズΔ=5mmとします。
PMLのパラメーターはL=5,M=3,R0=1e-5です。
図2にRCSの周波数特性を示します。
Mur一次は少し誤差がありますが、PMLは解析解とよく一致していることがわかります。


図1 完全導体球のRCS


図2 完全導体球のRCSの周波数特性(D=500mm, 0.1~1GHz)

◆入力データ: RCS_sphere_Mur.ofd, RCS_sphere_PML.ofd