図1に示すオフィス内の電界分布を計算します。
部屋の内径は 10m x 6m x 2.5m とします。
壁の材質は6面ともコンクリート、机とパーティションの材質はPECとします。
天井の近くに垂直ダイポールアンテナを設置します。
図1 オフィス計算モデル
表1に計算条件と計算時間を示します。
周波数2.5GHzと5.0GHzの2通りを計算します。
FOCUSスパコンのWシステム(NEC SX-Aurora TSUBASA A300 8VE)を使用し、
8VEをMPIで並列計算しています。
No. | 周波数 | セルサイズ | セル数 | 使用メモリー | タイムステップ数 | 計算時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2.5GHz | 10mm | 1080*680*330=242,352,000 | 3.6GB*8=28.8GB | 41000 | 383秒 |
2 | 5.0GHz | 5mm | 2160*1360*660=1,938,816,000 | 23GB*8=184GB | 100000 | 5168秒 |
図2にZ=0.9m面(机より少し高い面)の電界分布を示します。
(a)2.5GHz
(b)5GHz
図2 電界分布(Z=0.9m面)
図2と同時に出力される数値出力near2d.logを統計処理して得られる電界強度の頻度分布(最大値で正規化したもの)と累積確率分布を図3に示します。
ただし壁とその外側は除外しています。
(a)2.5GHz
(b)5GHz
図3 電界強度の頻度分布と累積確率分布
図4にデータ作成ライブラリー用のパラメーターを示します。
各パラメーターを変えることによってオフィスのレイアウトを変えることができます。
図4 データ作成ライブラリー用パラメーター(X方向の机の数=nxdesk, Y方向の机の数=nydesk)
◆入力データ:
office_2.5GHz.ofd,
office_5GHz.ofd
◆データ作成ライブラリー用ソースコード:
office.c