図1に示す新幹線内の電界分布を計算します。
一端の天井の近くに垂直ダイポールアンテナを設置します。
図1 新幹線計算モデル
表1に計算条件と計算時間を示します。
FOCUSスパコンのWシステム(NEC SX-Aurora TSUBASA A300 8VE)を使用し、
8VEをMPIで並列計算しています。
No. | 周波数 | セルサイズ | セル数 | 使用メモリー | タイムステップ数 | 計算時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2.5GHz | 10mm | 2141*322*217=149,600,234 | 1.8GB*8=14.4GB | 200000 | 1037秒 |
図2にZ=0.7m面の電界分布を示します。
図2 電界分布 (2.5GHz, 床上0.7m面)
図2と同時に出力される数値出力near2d.logを統計処理して得られる電界強度の頻度分布(最大値で正規化したもの)と累積確率分布を図3に示します。
ただし窓の外は除外しています。
図3 電界強度の頻度分布と累積確率分布(2.5GHz, Z=0.7m面)
下記のデータ作成ライブラリー用ソースコードのパラメーターを変えることによって車両の種類を変えることができます。
◆入力データ:
sinkansen_2.5GHz.ofd
◆データ作成ライブラリー用ソースコード:
sinkansen.c
図4と図5に通勤電車の計算モデルと電界分布を示します。
中央の天井の近くに垂直ダイポールアンテナを設置しています。
図4 通勤電車計算モデル
図5 電界分布 (2.45GHz, 床上0.55m面)
◆入力データ: train.ofd
図6と図7に旅客機の計算モデルと電界分布を示します。
天井の近くの2箇所に垂直ダイポールアンテナを設置しています。
図6 旅客機計算モデル
図7 電界分布 (1.5GHz)
◆入力データ: airplane.ofd