目次

7.5 公共交通機関の電界分布

(1) 新幹線

図1に示す新幹線内の電界分布を計算します。
一端の天井の近くに垂直ダイポールアンテナを設置します。


図1 新幹線計算モデル

表1に計算条件と計算時間を示します。
FOCUSスパコンのWシステム(NEC SX-Aurora TSUBASA A300 8VE)を使用し、 8VEをMPIで並列計算しています。

表1 計算条件と計算時間
No.周波数セルサイズセル数使用メモリータイムステップ数計算時間
12.5GHz10mm2141*322*217=149,600,2341.8GB*8=14.4GB2000001037秒

図2にZ=0.7m面の電界分布を示します。


図2 電界分布 (2.5GHz, 床上0.7m面)

図2と同時に出力される数値出力near2d.logを統計処理して得られる電界強度の頻度分布(最大値で正規化したもの)と累積確率分布を図3に示します。 ただし窓の外は除外しています。


図3 電界強度の頻度分布と累積確率分布(2.5GHz, Z=0.7m面)

下記のデータ作成ライブラリー用ソースコードのパラメーターを変えることによって車両の種類を変えることができます。

◆入力データ: sinkansen_2.5GHz.ofd

◆データ作成ライブラリー用ソースコード: sinkansen.c

(2) 通勤電車

図4と図5に通勤電車の計算モデルと電界分布を示します。
中央の天井の近くに垂直ダイポールアンテナを設置しています。


図4 通勤電車計算モデル


図5 電界分布 (2.45GHz, 床上0.55m面)

◆入力データ: train.ofd

(3) 旅客機

図6と図7に旅客機の計算モデルと電界分布を示します。
天井の近くの2箇所に垂直ダイポールアンテナを設置しています。


図6 旅客機計算モデル


図7 電界分布 (1.5GHz)

◆入力データ: airplane.ofd