平面上にパッチまたはスリットを周期的に配置し、垂直方向から平面波を入射すると、
特定の周波数で、パッチのときは遮断し、スリットのときは通過します。
計算モデルとしては一つの単位をとり、X方向とY方向に周期境界条件を設定します。
これに上から平面波のパルスを入射します。
入射側に観測点1、出射側に観測点2を置き、S11とS21の周波数特性を見ます。
図1にパッチ型、図2にスリット型のSパラメーターの周波数特性を示します。
文献[13]とよく一致しています。
なお、誘電体基板の比誘電率εr=2.6です。
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(a)クロスストリップ | (b)リング共振器 | (c)方形パッチ |
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図1 パッチ型FSSのSパラメーター |
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(a)クロススリット | (b)スリットリング共振器 | (c)方形スリット |
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図2 スリット型FSSのSパラメーター |
図3に遮断時、図4に通過時の電界分布の一例を示します。
入射側では定在波が発生しこれからS11が計算され、
出射側では一定振幅波が発生しこれからS21が計算されます。
図3 遮断時の電界分布
図4 通過時の電界分布
◆入力データ(右クリック+[保存]):
FSS_patch_a.ofd
FSS_patch_b.ofd
FSS_patch_c.ofd
FSS_slit_a.ofd
FSS_slit_b.ofd
FSS_slit_c.ofd