8.3の扇型アンテナがグラウンド板と同一平面上にあるカード型アンテナを考えます。([9] Chapter9)
図1の通り1辺30mmの正方形のグラウンド板の一端に扇型アンテナを接続します。
扇型アンテナが比誘電率=20、厚さ1mmの誘電体基板(図1の紫色)に包まれているケースと、
誘電体基板がないケースの2通りを計算します。
本ケースはデータ作成ライブラリを使用しています。
図2は基板なしの反射係数、図3は基板ありの反射係数です。
基板によって低周波で整合がとれていることがわかります。
両者とも文献[9]とよく一致しています。
図1 アンテナ形状
図2 反射係数 (基板なし, 2-11GHz, Z0=50Ω)
図3 反射係数 (基板あり, 2-11GHz, Z0=50Ω)
◆入力データ(右クリック+[保存])
C_FanSA.ofd,
C_FanSA_subst.ofd
◆データ作成ライブラリ用ソースコード(右クリック+[保存])
C_FanSA.c
図4は基板なしのケースをOpenFDTDとOpenMOMで計算した結果です。
OpenFDTDの方が全般的にVSWRが少し高くなっています。
図4 VSWRのOpenFDTDとOpenMOMの比較 (基板なし, 2-11GHz, Z0=50Ω)