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付録A テンソルグリーン関数の成分表示

式(3-1)のG^をテンソルグリーン関数[1]、 またはダイアディックグリーン関数([16]p.779)と呼びます。

 (A-1)

ここで右辺のGをスカラーグリーン関数と呼び、次式で表されます。

 (A-2)

式(A-2)をpで微分すると以下のようになります。 以下、p,qはx,y,zのいずれかを表します。

 (A-3)

公式(A-4)を利用して式(A-3)をqで微分すると式(A-5)が得られます。

 (A-4)
 (A-5)

以上から式(A-6)が得られます。式(A-6)は無次元量です。

 (A-6)

式(A-6)からテンソルグリーン関数の各小行列の非対角要素が計算されます。

テンソルグリーン関数の各小行列の対角要素については、 主値をとると異なる成分(p≠q)では0になり、 同じ成分では以下の式から計算されます。

 (A-7)