目次

付録F 正則化因子と条件数の関係

図F-1に正則化因子gと式(4-4)の行列(D'D+gI)の条件数の逆数の関係を示します。
条件数は行列の最大固有値と最小固有値の比であり、 条件数の逆数はMATLABではrcond関数で計算されます。 条件数が大きいとき問題のたちが悪い(ill-posed)と言われます。
図から、収束するにつれてgは小さくなり、条件数は大きくなることがわかります。

図F-1 正則化因子gと条件数の逆数の関係
(H=8, (nx,ny,nz)=(4,4,3), α=0.01, c0=3)

MATLABでは以下の警告が出ることがありますが、警告が出ても計算は続けられます。

警告: 行列は、特異行列に近いか、正しくスケーリングされていません。結果は不正確になる可能性があります。RCOND =  1.568280e-16。